脱力した俺の腕から簡単にすり抜けた素直はおばさんに向き直り。 「おばさん、これね…私が作ったの」 その手に握る純白のウェディングドレスを自慢気に見せた。 「まぁ、すごいっ! 素直ちゃん器用ねぇ〜。 あ、これ着てイツキくんと結婚式挙げるのね?」 フリフリレースを手に取り、おばさんは顔を綻ばせた。 だが素直は首を横に振って。 「あのね、私…まだイツキさんと結婚できないの」 「おい、素直!」 「ちゃんと聞いて!」 「………っ!!」 「お願い。 …ちゃんと聞いて。」