心臓の音が体中に響いてて。
嫌な汗が背中を流れるし。
素直を担いだものの、俺の足は一向に動こうとはしなかった。
そんな俺を素直は不思議に思い、何度も俺の名前を呼んでいる。
わかってるよ。
おばさんの所に行きたいんだろ?
でもお前…何でそれを握ってんだ?
何がしたいんだ…?
声にならない声が頭の中で木霊して。
そうこうしてたらおばさんの方からこちらにやってきてしまった。
「イツキくん?素直ちゃん?
すごい音がしたけど…大丈夫?」
なかなか戻らない俺たちを心配したおばさんは遠慮がちに部屋の扉を開けた時…。
俺は、終わったな…って思ったーーー…。

