恨めしそうな目で俺を下から見つめ。
無言で起こせと訴えてくる。
ヤレヤレ…と思いながらいつものように担げば。
その手にはあのウェディングドレスが握られていて。
「………。」
嫌な予感がしたんだ…。
とっくに出来上がってたウェディングドレス。
今か今かと出番を待っていたウェディングドレス。
それが脱がされ、片手に握られている。
おばさんの話の途中でこれを必死で取りにきて。
一体、お前は何がしたいんだ!?
さっきから胸の当たりが騒ついて仕方ねぇんだよ。
頭ん中じゃ車の盗難防止の警戒音が鳴り響いてるし。
頼むから…!
最悪な展開にだけはなるなっっ…!!

