「子供の幸せを願うのが親ってもんじゃない?
そりゃ幸せの形が結婚だけじゃないかもしれないけど…でもお互い好き合ってるのに…。
うまくいかないものね…。
何とかしたいのに…何にもできない…」
情けないわ…。
そうおばさんがこぼしたと同時に。
突然席を立った素直。
隣でガタンッ!…って派手な音をたてて立ち上がるもんだからイスが後ろに倒れた。
「な、何だ?
どうした?
トイレか?」
俺がそう声をかけても素直は無言で自分の部屋に向って歩こうとする。
しかし今まで座っていたのに急に立ち上がり、それでなくともここ最近は思うように足が動かなくて車イスだったっていいのもあって素直は派手に転けた。

