「だって、彼が教えてくれなかったらうちはまだ親子ケンカの最中だったかもしれないし。それにあの子がガンだなんてこと知らないままだったのよ?
それにすれ違ってるだけで2人共本当は好き合ってるのに…。
だから言っちゃったのよ。
あれから娘から連絡がきて帰ってきたって。それから年明けに近くの大学病院で手術も受ける…って。
そしたらね、彼…目に涙を浮かべて喜んで。
本当に良かったって。
見つかったことも、ちゃんと手術を受けてくれることも本当に良かったって。
まるで自分のことのように喜んでくれる彼を見てたらこっちまで泣けてきちゃってね…。
その瞬間、この2人はきっと幸せになる!ならなきゃダメだっ!…って思ったのよ。
今は難しくても時が経てばまたやり直せれる…ってね、思ったんだけどねぇ…」
はあぁぁぁぁ…。
重いため息と共におばさんは肩を落とした。

