「手術は年明けなんだけど、段々その日が近づいてくると不安が募っちゃってね…。娘も『孫の顔見してあげれなくてごめんね〜』なんて言うから…泣けてきちゃって。
私なんかより泣きたいのはあの子の方で、辛いのも苦しいのもあの子の方なんだけどね…。私が泣いてちゃダメなのに…つい…。」
おばさんは目尻に溜まった涙を拭いながらそうこぼした。
俺たちはこれと言って気の利いた言葉も思い浮かばず無言のままだった。
「でも…それからしばらくして、また彼が訪ねてきてね…。その時、調度出かけてていなかったんだけど。
『あれから娘さんから何か連絡なかったですか?』って…。『実家に行ったことをメールに入れたからもしかしたら何か連絡なかったかな…と思って…』って。」

