そんな2人の間でオロオロ、ハラハラしながらおばさんは見ていた。
するとしまいに親父さんが『出ていけー!』と叫ぶもんだから『出てくわよっ!』と返して娘はさっさと荷物を纏めて帰ったらしい。
はぁ…っと、重いため息で締めくくったおばさん。
訪れた沈黙に俺と素直は何て言っていいかわからず無言。
しかし…。
きっと素直にはわからない話だろう。
『親を疎ましがる子たちが羨ましい』ーーー…。
以前そう言っていたことを思い出した俺は何が何でもここは俺が何とかせねばっ!と意気込み…。
「いずれ…時間が経てば戻りますよ。
親子ゲンカって、仲直りがちょっと照れくさいですもんね。」
当たり障りのない返事をしたつもりが…。
「違うのよ、イツキくん…」
今までとは比べ物にならないぐらいの深妙な顔をするおばさん。

