「だけどしっかり捕まえてたのよ、あの子ったらっっ!
今年の正月にその彼氏を連れて帰ってきてね、もうそりゃ大騒ぎだったのよ?
うちの人も本当は嬉しいくせに意地はっちゃって…。まぁ寂しくはあるんだろうけど、そんな今日すぐすぐ嫁にやるわけじゃないのに…おかしいでしょ?」
フフフ…と笑うおばさん。
きっと相当嬉しかったんだろうな。
目尻の笑い皺がそれを語っていて。
「“いつか”のその日を楽しみに待っていたんだけど…ねぇ。」
「…………?」
だけどさっきまでの嬉しそうな顔はすっかり姿を潜め、最近よく見かけていたあの寂しそうな顔をするおばさん。
俺たち顔を見合わせた。
おばさんはもしかしたら誰かに聞いて欲しかったのかもしれない。
ずっとため込んでた胸の内をポツリポツリと話し始めたーーー…。

