NUDE〜彼女の心〜


おっと…。
こっちもなかなかのストレートを放ってきた。

しかも自分の親と同じぐらいの人からその質問をされると非常に答えづらいもんがある。


何て言うか…。

その質問を俺にしてくるあたり、俺が結婚を渋ってるとか、煮えきらないからだと思っているさまが十二分に伺えて。


まぁそりゃ歳が歳だし、一緒に暮らしてるとなれば結婚しないことを疑問に思われても不思議はないんだけど。

しかし事情が事情だしなぁ…。
まぁ信頼してるおばさんだから別に話してもいいんだけど。


あれやこれやと頭の中で鬩ぎ合い、漸く口を開こうとしたらそれを遮るかのようにおばさんが話し出した。



「おばさんね…娘がいるの。」


両手で包むかのように握られたコーヒーカップに目を落とし。

少し寂しげに、昔を懐かしむかのように話だした。


「もういい歳なんだけどね、34…もう35だったかしら…?

仕事ばっかりして、なかなかいい人連れてこないのよ。」