「……???」 何がなんだかさっぱりわからない。 でも話しかけるなと言わんばかりに次々口へカレーを運ぶから。 美味いのか不味いのか。 何で泣いてんのかも聞けないまま。 ただそばで素直が食い終わるのを見ていた。 やがて、カレーもサラダもきれいになくなると『ごちそうさまでした』。 きちんとそう言って。 それからティッシュで鼻をかみ。 口の周りも拭いて。 決意めいたため息を吐きだすと俺を見つめた。 「夢が叶った…」 「ゆ、夢!?」 「うん。小さい頃からずっ…と憧れてたの」