「でもね、月見てたらあんたに見せたかったことを思い出してさ。…てゆうか、そもそもあんたに電話しようとして落ちたんだしね!?」
「えぇっ!?
俺のせいなの??」
「うん。半分ぐらいは。」
「………。」
「まぁそれでね?
とにかくあんたを思い出したんだけどさ。
あんたなら…そう言ってくれる気がしたの」
理不尽な上にさっぱり意味がわからなくて俺は小首を傾げた。
「あんたは…損得感情ぬきでそばにいてくれるって…思った。
信じてもいい人なんだ〜って。」
「あ、当たり前だろっ!?」
……なんて格好つけてみたものの、内心じゃかなり喜んでて。
嬉しさのあまり走りだしたいぐらいだ。

