どこか痛むのか??
頭か?
それとも熱か?
夏風邪でもひいたのかもしれねぇし…。
「医者呼ぶか!?」
パイプイスから立ち上がった俺を、あいつの痛々しい左手がグッと俺をつかんで首を振った。
「頼むから…。分かるように話してくれ。心配で堪んねぇんだよ…」
もうお手上げ状態の俺はため息と共に本音を呟いた。
本当はこんなこと情けなくて言いたくはない。
だって何か…俺が頼りないみたいで。
だから言いたくねぇのかな…って。
でも、何もわかんねぇままよりましだから。
情けなくても話してくれるように頼むしかない。
すると彼女は俯いてた顔を上げ…たかと思ったら真っ赤な顔をしたまま「卑怯だよっっ!!」って叫ぶ。

