「…はっ!笑わせないでよ。かつてのスーパーモデルの成れの果てを書きに来たんでしょう!?

ご覧の通り、この有様よ。面白可笑しく、惨めな現実を書けばいいじゃないっ!!」


彼女が怒り露にそう叫ぶから。


「な、何…言ってんだよっ!そんなこと…そんなことしに来るわけねぇだろっ!?バカにすんなよっ!」


彼女の理不尽な態度にカチンッ!ときた俺も冷静さを失いそう叫んでいて。


「だったら何しにきたのよっ!何が見舞いよっ!!何が『来たかった』よっ!!

こっちはあんたなんかに来てほしくないわよっ!帰ってよっ!!二度とくんなっ!」


力の限り彼女はそう叫び、ベットサイドに置いてあった置き時計を俺めがけて投げた。


だけど俺に届くことなく派手に床に落ちた時計の音と、言い争う声に外にいた遠藤とナースが部屋に飛び込んできて−−…。