そんなこんなで決まったトップモデルとの対談話…−−−−。


だけどメディア嫌い(?)な彼女がよく対談を了解したな…と、不思議に思った俺は素直にそう口にすると。


さっきよりかはいくらか落ち着きを取り戻した社長が薄い笑みを浮かべ、何とも悪そうな顔をしながら裏事情を話してくれた。


なんでも、彼女の日本のエージェントの社長とうちの社長は旧知の仲らしく、先輩に当たるそのエージェントの社長さんには昔、散々迷惑をかけられたらしい。


だからそれをネタにうちの社長が彼女の出演交渉を取り付けに行ったところ、渋々(…いや、かなり嫌々)ながらもOkをくれたんだそうだ。


だけど条件付きで。


『彼女がしゃべるなら記事にすればいいさ』


エージェントの社長さんはそう言ったそうだ。