ガチャ 部屋は薄暗くて湿度が高かった。そして、聞こえてくるのは荒い息づかい。 ベッドの横に立って菜刄を見下ろす。 肩で荒々しく息をしているのを見るに気管をやられているのか?瞳は潤んでいてたぶん俺の姿は見えていない。 少し胸元が乱れていて病人じゃなかったら間違いなく襲ってる。 「みっ…ず…。」 か細い声で聞こえてきたのは水を求める菜刄の声。