♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

「…瀬戸内」

携帯を耳にあてて、こっちへ歩いてくる彼の姿。

もう携帯は必要ない。

あたしは、携帯を耳から離す。



「普通に声かけてくれたらいいじゃん」

至近距離で電話してきた瀬戸内を、不満げに見上げるあたし。



「…真剣に携帯見てたから」

あたしの隣で、彼が微笑む。

微妙に嬉しいじゃないか…

あたしは携帯を閉じて、そっけなく目をそらす。



「今日、何か用事あんの?」

「特にないけど…」

「じゃあ、ちょっと付き合えよ」

クールな目を学校の外へ向ける瀬戸内。

「しょうがないなぁ…」

あたしは少し照れながら、瀬戸内の背中を追いかける。