♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

瀬戸内の言葉、信じていいよね。

今は、あたしが彼女なんだ。

彼の心の中に誰か他の人がいるとしても、あたしは彼を信じたい。



放課後の校庭で、携帯を開くあたし。

履歴の一番上に残る彼の名前を探す。



不安な気持ちは、全部消してしまいたい。

あたしは携帯を閉じて、空を見上げる。



ぼんやりしているあたしの手に握られた携帯が、小刻みに震えだす。

その名前を確認すると、すぐに電話を取った。



「もしもし…」

『…なに暗い顔してんの?』

聞き慣れた声に顔を上げる。

あたしは携帯を握ったまま、振り返った。