♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

『…何度も言わせんじゃねぇよ』

瀬戸内の声のトーンが変わる。

「ごめん、ちゃんと聞こえてた」

ニッコリ笑って答えるあたし。



『…俺、彩木と相部屋なんだよ』

そうだった…

微妙にキレてる瀬戸内と、それをニヤニヤ眺める彩木を思い浮かべる。



「すっかり忘れてた…」

明日、二人に合わせる顔がない。

携帯を持ったまま、頭に手をやるあたし。



『お前も早く寝ろよ』

「うん、おやすみ…」

『おやすみ』

瀬戸内が、耳元でささやく。

あたしは携帯を閉じると、天井を見上げて微笑んだ。