♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

「…何を聞きたいの?」

あたしのほうに振り返る瀬戸内。

あたしが聞いたら、正直に答えてくれる?

できれば、瀬戸内からちゃんと言ってほしかった。

あたしは、バッグの紐をギュッと握った。



「…元カノなんでしょ」

無言であたしを見下ろす瀬戸内。

あたしは立ち止まって、顔を上げる。



彼を信じたい。

あたしは、まっすぐ視線を向けた。



二人の間に、微妙な沈黙が流れる。

瀬戸内は、あたしから目をそらした。

あたしは、悲しくなって視線を落とす。



「もういいよ…」

やりきれなくて、顔をそむける。

あたしは、そのまま歩き出した。


数歩進んだところで、見慣れた顔があたしに手を振る。



「牧村さん」

あたしは瀬戸内に背を向けたまま、足を止めた。