♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

「牧村さんも、悪趣味だね。
どうして、俺に聞くの?」

「それは…」

視線を落として、言葉をのみこむあたし。

本当は、瀬戸内に聞かなきゃいけないんだけど…



「今の気にしないで」

控えめに微笑んで、また作業に戻る。

こんなやり方ずるいと思うけど…

本当のことが知りたい。

だけど、瀬戸内に聞くのは怖いんだ。



あたしは、黙々と黒板を消し続ける。

あたしの動きに合わせて、ポケットの中で渡せなかったチョコレートが揺れる。

一生懸命作ったのに…

あたしは手を止めてうつむいた。