♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

どちらからでもなく、二人並んで歩き始める。

瀬戸内の傘が、冷たい雨からあたしを守る。

おろしたままの長い髪が、うつむくあたしの横顔を隠していた。



雨が激しく傘を打つ音が響く。

小さな傘の下で、歩く度に瀬戸内と肩が触れそうになる。

あたしは、両手でバッグをしっかり抱え直した。



何か話してほしい。

もう一度、瀬戸内の隣を歩きたかった。



こいつに伝えなきゃいけないことはたくさんあるのに…

あたしは、感情を抑えてギュッと唇をかみしめた。