♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

パンと傘が開く音と同時に、あたしの視界に青い傘が広がる。

あたしの上に差し出された傘に、思わず振り返った。



「瀬戸内…」

片手で傘の柄を握る瀬戸内。

黒い瞳が、まっすぐあたしを見下ろしている。



「ずぶ濡れになりたいの?」

頭上から聞こえる声に、小さく首を振る。

あたしは、プールバッグをギュッと抱えてうつむいた。