♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

ギシッとベンチがきしむ音に、顔を上げる。

瀬戸内が、微かにあたしのほうに移動した。



思わず、彼のほうに視線を向けた。

瀬戸内が、ゆっくり顔を上げる。

彼の黒い瞳が、まっすぐあたしに向けられた。



ガタンと音を立てて、ベンチから立ち上がるあたし。

やみ間なく雨が降り注ぐ空を見上げる。



あたし、びしょ濡れになってもいい。

もうこいつの隣にいられない。

あたしは、プールバッグを抱えて雨の中に飛び込んだ。