♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

激しい雨は、やみそうにない。

あたしは、携帯を開いて時間を確認した。



バスが来るまで、後20分…

携帯を閉じて、また前を向くあたし。

瀬戸内とあたしの距離は、人が一人座れるくらい。



瀬戸内は制服のシャツの第一ボタンを開けて、足を組んで座っている。

彼が動く気配も、話す気配もない。

ただ無言で、ベンチに座っている。

あたしも彼に話しかけるわけでもなく、地面に打ちつける雨を見ていた。



瀬戸内との距離を縮めることも、ここから逃げ出すこともできない。

あたしは表情を変えずに、地面を見る。

体を動かすこともできずに、自分の心臓が早くなっていくのを感じていた。