♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

あたしは、力なくバタ足を止める。

顔を上げると、あいつの背中はもう見えなくなっていた。



「愛菜、どこ?」

完全に二人を見失ってしまった。

人ごみをかき分けながら、バタ足で進む。



「愛菜ー!」

あてもなく名前を呼んでみるあたし。

誰かが、後ろからあたしの浮き輪をグッとつかんだ。