―補修最終日

今日は、健太と最後の約束がある。

補修が終わると、あたしは時計を見上げた。



「マジでいいの?
あたしも一緒に行って…」

「うん、愛菜も誘っていいって。
健太も、友達連れてくるらしいし」

「そっか」

プールバッグを抱えた愛菜が、納得した様子でサクッとうなずく。

健太となら、またすぐいい友達に戻れる。

だけど、今日はまだ不安だ。



「愛菜も、いてくれたほうがいいんだよ」

そうつぶやいて、あたしもプールバッグを肩にかけた。