♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

思わず、健太の手を離す。



もう一度あたしに視線を向けると、人ごみの中で瀬戸内にしがみつく唯香ちゃん。

大きく背伸びして、瀬戸内の唇に彼女の唇を重ねた。



「みぃちゃん、どうしたの?」

健太が、不思議そうに振り返る。

あたしは、健太から離した手をグッと握りしめた。



「いや…」

あんなとこ、見たくない。

見てしまった光景にうつむくあたし。

健太は、あたしが見ていた方に視線を向けた。



「あっ…」

健太を止めようと、慌てて口を開くあたし。



もう間に合わない…

健太の目は、しっかり瀬戸内をとらえていた。