「みぃちゃん、なに食べる?」

「やっぱ、たこ焼きかな」

いつもは人が少ない川辺に、たくさんの人が集まってる。

はぐれないように、健太はしっかりあたしの手を握っていた。



「俺、買ってくるよ。
みぃちゃん、ちょっと待ってて」

やっぱり、健太は優しい。

一生懸命走っていく健太の後ろ姿を見て、そう思った。