♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

「いいんだよ。
みぃちゃんは、このままで…」

健太の気持ちを思うと、胸が痛い。

あたしはまだ、瀬戸内のこと忘れたわけじゃない。



「俺が、忘れさせてあげる」

あたしの心に、健太の声が優しく響く。

「ずっと、一緒にいてほしい」

あたしの左手を強くにぎる健太。

あたしは迷いながら、健太の手を握り返す。



あたし、健太を信じていいんだろうか…

もう一度、健太を見上げる。

健太は、まっすぐあたしだけを見ていた。



不安そうなあたしをのぞきこむ健太。

健太は、遠慮がちにあたしを抱きしめた。



「みぃちゃん、好きだよ」

まだ迷いがないわけじゃない。

だけど、あたしは健太を信じたい。

何もかも、忘れさせてほしい。



健太の唇が、あたしに降りてくる。

あいつの面影を消して、あたしはゆっくり目を閉じた。