♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

「健太…」

「昔は、よくこうしてたじゃん」

驚いて、健太を見上げるあたし。

健太は、そんなあたしにクリッとした目を細める。



「昔って…」

動揺を抑えて、小さくつぶやくあたし。

昔みたいっていうけど、健太の右手も少し緊張してる感じがした。



「仲良くつないでるっていうより、みぃちゃんに無理矢理引っ張られてたけどね」

「健太、泣き虫だったからね。
泣いてる健太を、あたしが送ってあげたんだよ」

「そうだっけ…?」

「そこだけ忘れたふりしないでよね」

あたしは緊張を隠して、勢いよく話す。

それでも、つながれた手はどこかぎこちなかった。