♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

結局、理科室に戻ることができなかった。

人差し指にはられた絆創膏(バンソウコウ)に、うっすら血がにじむ。

思ってたより、自分は弱いらしい。



あたしの中で、どんどん不安が広がっていく。

唯香ちゃんのほうが、瀬戸内の彼女にふさわしいのかもしれない。

今のあたしには、無理してる所がたくさんある。

きっと、このまま別れたほうが楽になる。

だけど、あたしはまだ大切なものを失う覚悟ができなかった。



授業が終わった頃、こっそり教室に戻る。

楽しそうに話しているクラスのみんなが、別世界の人に見えた。

あたしは人差し指の絆創膏を押さえて、自分の席へ進む。