♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

「…だって、美月ちゃんは楠くんと付き合ってるんでしょ。
この前、一緒に喫茶店行ってるの見たし」

瀬戸内のまっすぐな視線に、足が止まる。



「そうでしょ、美月ちゃん?」

くったくのない笑顔をあたしに向ける唯香ちゃんに、寒気がする。



「あれは…」

微かに、あたしの目が泳ぐ。

「違うんだよ」

平然をよそおって、ビーカーを机に置こうとするあたし。



「あっ…」

手が滑ってしまった。

ビーカーが、ガシャンと床に叩きつけられる。