♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

「唯香ちゃん、知らなかったんだ」

「そんな…
本当に、美月ちゃんと付き合ってたの?

貴斗は、あたしの彼なんだよ。

美月ちゃん、そんなことするはずない」

泣きそうな顔で話す唯香ちゃんに、クラスの女子は顔を見合わせる。



「いや、気にしなくていいよ。
もうあの二人終わってんじゃん」

「…牧村さん、別の人とデキてるみたいだし」

唯香ちゃんは大きな目を細めて、遠慮がちに視線を上げる。



「美月ちゃんのことは悪く言わないで…
全部、あたしが悪いの」

本当に、そう思ってるの?

申し訳なさそうな顔で、彼女は確実に味方を増やしている。

…ていうか、あたしを孤立させている。



「美月ちゃんは、大切な友達だから」

わざとらしい演技に、あたしはガタンとイスから立ち上がった。