♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

あの時、瀬戸内は唯香ちゃんの手を取った。

瀬戸内が唯香ちゃんを選んだとしても、あたしは彼を責めることができない。

もう一度、ちゃんと瀬戸内と向き合いたい。

だけど、怖いんだ。

『別れよう』って、最終宣告を受けるのは…



ふと顔を上げると、教室の隅でクラスの女子と話している唯香ちゃんが見えた。

今日は、瀬戸内と一緒じゃないんだろうか。



「唯香ちゃんって、小学生の頃から瀬戸内君と付き合ってたんだ」

「うん」

「すごいね、もうかなり長いんじゃん?」

「そうでもないよ」

「あれっ…瀬戸内君って、牧村さんと付き合ってたんじゃなかったの?

中学の時、有名だったじゃん」

別の女子の突っ込みに、眉をしかめる唯香ちゃん。



「嘘でしょ…?
貴斗は、ずっとあたしと付き合ってたんだよ」