♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

「いや…」

体育倉庫のことが、頭の中でよみがえる。

それだけ答えて、あたしは鉛筆を動かし始めた。



「俺、みぃちゃんに…」

「気にしてないよ」

遠慮がちに口を開いた健太を、はっきりした口調でさえぎる。



「もういいから…」

ひたすら問題を解くことに集中したい。

目の前の問題だけを見て、黙々と鉛筆を動かすあたし。

カンカンと鉛筆を走らせる音が、教室に響く。

あたしは、ふと鉛筆を動かす手を止めた。