♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

唯香ちゃんが、みんなに言ったの?

彼女は、あたしを見てくれない。

冷たい言葉が降り注ぐなか、あたしは彼女に視線を送り続ける。

唯香ちゃん、瀬戸内にも言ったの…?



「…てことは、二股じゃん」

「マジ最低だよね」

心ない言葉が、あたしに突き刺さる。

あたしは自分の手をグッと握りしめた。

何を言われたって、言い返すことはできない。

全部、本当のことなんだから。

あたしはうつむいて、みんなの視線にさらされていた。



ざわつく教室に、ドンと机をける音が響く。

ヒソヒソ声が、ピタッと止まった。