♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

そんなセリフ聞きたくなかった。

さっきの感触が、まだあたしに残ってる。

教室に入ると、彼を振り切ってきた右手をそっと押さえた。



「…てか、その話マジなの?」

「うん、見た人いるらしいよ」

クラスの女子の視線が、あたしに突き刺さる。

気づかないふりをして、自分の席に座るあたし。



「牧村さんって、瀬戸内君と付き合ってるんじゃなかったの?」

冷たい言葉に、ビクッと固まる。



もしかして、さっきのこと…

目撃者は、一人しかいない。

あたしは彼女に視線を向けた。