「ごめんね、健太」
あたしの手から離れたボールが、力なくカゴの中に転がっていく。
あたしは無意識のうちに、カゴのふちを両手で強く握っていた。
あたし、怖いんだ。
幼稚園の頃の気持ちを、はっきり思い出すのが…
「あたしたち、もう子どもじゃないんだよ」
ゆっくり顔を上げて、健太に目で訴える。
健太を傷つけたいわけじゃない。
悲しい目をした健太に、微笑んでみせた。
「…あたし、戻るね」
気まずい空間から逃げ出そうと、うつむく健太の隣をすり抜ける。
「…みぃちゃん」
すっとすれ違おうとしたあたしの肩を、健太はグッとつかんだ。
あたしの手から離れたボールが、力なくカゴの中に転がっていく。
あたしは無意識のうちに、カゴのふちを両手で強く握っていた。
あたし、怖いんだ。
幼稚園の頃の気持ちを、はっきり思い出すのが…
「あたしたち、もう子どもじゃないんだよ」
ゆっくり顔を上げて、健太に目で訴える。
健太を傷つけたいわけじゃない。
悲しい目をした健太に、微笑んでみせた。
「…あたし、戻るね」
気まずい空間から逃げ出そうと、うつむく健太の隣をすり抜ける。
「…みぃちゃん」
すっとすれ違おうとしたあたしの肩を、健太はグッとつかんだ。



