♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

「なんで?」

「もう幼稚園児じゃないんだし…
なんか調子狂うんだよね」

「そっか…
じゃあ、なんて呼べばいい?美月?」

健太に悪気がないのはわかってる。

だけど、あたしは冷たく答えた。



「牧村でいいよ…」

健太は無言になってしまった。

困ったように首をかしげる健太に、少し胸が痛む。

でも、ちゃんと幼なじみとして距離を置いておきたい。



「みぃちゃん、俺のこと嫌いになった?」

「そんなんじゃないよ…
ただ、もう高校生なんだし」

「みぃちゃん、本当は覚えてるんでしょ?あの時のこと」

「…だから、もうみぃちゃんって呼ばないで!」

あの日のことは、なかったことにしてしまいたい。

あたしは、健太の言葉を遮って叫んだ。