♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

「ありがと…」

少し困ったような笑顔で、ボールを渡す健太。

あたしは、そっけなくボールを受け取ろうとした。



「あっ…」

あたしの手から滑り落ちたボールが、コロコロ床に転がる。

あたしはしゃがみこんで、ボールに手を伸ばす。



「みぃちゃん、ごめん」

腰をかがめて、ボールを軽々拾い上げる健太。

ボールの扱いは、健太のほうが慣れてるらしい。



「どうも…」

しゃがんだまま、両手でボールを受け取るあたし。

あたしは目をふせて、すっと立ち上がった。



「ねぇ、健太…
もうみぃちゃんって呼ぶの、やめてくれない?」