♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

「…ちょっと、愛菜」

「いいから来なよ!
あたしが、なんとかする」

愛菜は、男っぽくあたしをグイグイ引っ張っていく。

あの二人の後ろで、ピタッと立ち止まった。



「唯香ちゃん、ちょっといい?」

「…どうしたの、愛菜ちゃん?」

ものすごいケンマクで声をかけた愛菜に、ギョッとするあたし。



「瀬戸内、美月に貸してくんない?」

「いいけど…どうして?」

キョトンと首をかしげる唯香ちゃん。

愛菜を止められなくて、後ろで口をパクパクするあたし。



「悪いけど…
瀬戸内は、美月の彼氏だから」

「えっ?」

「唯香ちゃん知らないかもしれないけどさ…
この二人、付き合ってんの」

「…愛菜!」

時、既に遅し…

昨日あたしが話そうとしていたことが、全部愛菜の口から語られてしまった。