♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

「美月ちゃん、早く!」

なんで今日に限って班別行動なんだ。

唯香ちゃんとも気まずいし…

健太とだって、普通に話せない。

なぜか、瀬戸内とも顔合わせたくないし。

…となると、あたしが話せるのは愛菜だけじゃん。

盛り上がってるメンバーには、ついていけない。

あたしは愛菜の後ろをぼんやり歩く。



「…美月ちゃん」

唯香ちゃんの声に、しぶしぶ顔を上げる。

「美月ちゃん、何か観たいのある?」

あたしたちが到着したのは、戦国時代にタイムスリップしたみたいなテーマパーク。

あたしは時代錯誤な建物を見上げる。



「特にないよ」

「どうした、美月?
体調悪いの?」

「ううん…大丈夫」

立ち止まってのぞきこむ愛菜に、笑顔を作るあたし。

瀬戸内と健太も、こっちに振り返った。