♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

「美月も座りなよ」

「いや、あたしは…」

今、そんな気分じゃない。

枕を抱えて座っている愛菜に、顔をしかめるあたし。



「…あたし、もう寝るわ」

愛菜の視線を振り切って、一番奥の布団に転がろうとするあたし。



「えー、美月逃げんなよ。
みんな、カミングアウトしたんだから」

「勘弁してよ…
もう疲れた」

「じゃあ、一つだけ教えて!」

「…何?」

女子のみんなの視線を感じる。

仕方なく、あたしは振り返った。



「初恋はいつですか?」

意味深な視線をあたしに向ける愛菜。

あたしは目をふせて考える。

首をかしげながら、小さくつぶやいた。



「…幼稚園の頃かな」

「マジで?」

「もう寝る…おやすみ」

あたしは、バサッと頭まで布団をかぶった。