♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

部屋にいる男子の視線が、あたしに集まる。

自分に向けられた視線を無視して、スタスタ部屋を出るあたし。

廊下には、もう先生の姿はなかった。

あたしは頭を冷やしながら、階段を駆け上がる。



健太とあんなこと…

本当に覚えてないことにしてしまおう。

あたしたちは、ただの幼なじみなんだから。

きっと何かの間違いだ。

あたしは小さく首を振って、自分の部屋のドアを開けた。



「美月、どこ行ってたの?」

「いや、ちょっと…」

あたしの動揺に気づく様子もなく、あっけらかんと聞いてくる愛菜。



「みんな、何やってんの?」

答えをにごして、逆に聞いてみるあたし。

女子のみんなが輪になって、布団の上に座っている。

その輪の中には、唯香ちゃんもいた。



「修学旅行と言えば…恋バナに決まってんじゃん!」