♂ vs ♀ ~続・男女寮戦争~《完》

「大丈夫?」

「うん」

ヒソヒソ声で話す健太に、うなずくあたし。



「みぃちゃん、暗い場所駄目だよね?」

「…幼稚園の頃と一緒にしないでよ」

いじめられてた健太を守ってあげてたのは、あたしのほうじゃん。

健太に、そんなこと言われる覚えはない。

あたしは、反抗的な目で小さくつぶやく。



「ごめん…怒った?」

「別に」

健太とは、目を合わせずに答えるあたし。

真っ暗な押入れの中で、健太は目をこらして、あたしの表情をうかがっている。



「やっぱり…みぃちゃんは、強いよ。

みぃちゃんがやるって決めたら、誰が止めても聞かないし。

男の子とケンカしても負けないし。

普通女の子がやらないことも、平気でやるし…」

「…女の子らしくなくて悪かったね」

全然フォローになってないし…

あたしはため息まじりに言って、顔を背けた。