シェムリアップ到着後、すぐに観光。
まずは、日本語に訳すと大きな町と言われる、アンコール・トムです。
大きな門を昔の王様のように象に乗って、入ります。
別に象に乗らなくても車でも歩いてでも入れるのですが、
「あ!!あれ乗りたい!」
ということで、乗る事になったのです。
2人1組で乗ります。
そして気がついた。
私、高所恐怖症。
象に乗るためには、木で作られた木の上に乗る。
夢の、木の上のお家。
象さんがやってきたら、順番に木から象に乗るのですが、
木の上に登って立ちすくむ。
こっから歩いて象に乗るなんて無理っ!!
でも、前に歩かなければなりません。
「僕の手に捕まってください。」
前を歩いていた、佐藤君が手を出しました。
佐藤君と2人、象に揺られました。
乗ってしまえば、こっちのもん!
足をぶらぶらさせながら、右に左に景色を見ます。
象って意外と高いんだなぁと思った。
ゆっくり、ゆっくり象さんが進みます。
象使いさんによっては、草笛を吹いてくれたりするみたいです。
私の象使いさんは、生き物や珍しいものがいると、
止まって指差してくれます。
右に左に見ていて、ふと象使いさんの背中の首元に目がいきました。
英語で「チップ」と書かれた小さな袋が縫い付けてあるのです。
中にはご丁寧に5ドル札まで入っています。
少し離れて後ろにいる、なっちゃんに叫びました。
「ねぇ!!チップって書いてあるけど?」
「その5ドル札偽者だって!!」
姉さんが叫んでくれました。
「でも、チップ入れるの?!」
「入れない!!」
なっちゃんが叫ぶ。
『宇宙の中心』とパンフレットにはうたっているアンコール・トムの中でチップの話…。
結局、象使いさんいは、とてもよくしてもらったので…
途中で、なっちゃん達の象が、私たちの象を追い抜いていくほど、ゆっくり歩いてもらえた。
佐藤君が、しーっと口に手を当てて、財布から1枚の紙を出しました。
どっかで買い物した時にもらった、おつりのリエルです。
背中にチップ入れがついているのだから、いくら入れたのか見えません。
笑いをかみ殺しながら、入れました。
なんて、せこい私たち。
大学生です。私たちは、貧乏&チップに慣れていない大学生。何も言ったらダメ。