巨大簀の子の上で自分の位置を見つけている間に、
人が、わらわらわらわらわらわらとやってくる。
わらわらわらわらわらわらわら。
お前ら誰やねん!!
タダで食べられると思うて来やがって!!
ここの昼食は、私の支払いです。
いつの間にか、支援している女の子と、おの親と親戚も来ていた。
が、知らぬ人達が私と彼女達の間に座っているので、遠い。
で、結局10人を超える人が集まって来て机を2つ使っての食事となった。
ここの人達は器用だ。
机兼イスの巨大簀の子。
床に座って、床に料理を並べて食べてるのと一緒か。
で、茶碗を持たないの。
スプーンと、フォークをつかって上手に口に運ぶの。
ナイフとフォークじゃなくて、スプーンとフォーク。
ナイフとフォークより食べやすい。
これは気に入った。
しかし…。
コラッ!!そこ残すな!!
ちょっと料理そげんいらんやろ!!
まだ料理運ぶ気ですか!?
コラッ!!またお前注文したやろ!!
注文したら全部食えやコラッ!!
知ってる!?米粒1粒になあ、7人の神様がおんねんで?
あんたらの残した米粒にいったい何人神様がいてらっしゃると思ってんねん!!!
コラーーーーーーッ!!
と、楽しいながらも、時々心の中でののしりながら食事を終えた。
支払いの金額を見ると、ビックリした。
え?今、10人超える人が食べましたけど?
日本で、ランチ1人分の値段でした。
きっと、節約して食べたらコンビニランチ1食分程度にしかならんだろう。
一応心の中でののしったのにも理由がある。
小心者?まあ、それもある。
けど、私達が食べた、この料理は、この村で過ごす人達には、正月が来たって食べられないほどの、超豪華料理。
正月と、盆と、クリスマスと…後何?バレンタインデー?ともかく、いっさいがっさいのお祝いを集めて1日に凝縮したような料理。
私にとって、そんな料理ってなんだろ。
想像つかない。
ともかく、支援している彼女にとっては、そんな1日。
ギャースか言いたくないじゃない。