「残りは?」

幸大が言う。

「2クラスですわ。」


「体育が4クラス合同でしょ?

一学年10クラスだから6クラスじゃないの?」

瑠璃が言う。

「他にも特別教室がありますの。」


「特別教室の生徒は非常口、非常階段から避難したってニュースで言ってたわね。」

瑠璃が思い出す。

「2クラスのやり方は?」

渚が言う。


「…ちょうど敵の装備もあるし、


良いこと思い付いた。


確か理科室にあれがあったな。」

「理科室は三階の奥よ?

残りの2クラスの前を通らないと…」

「ああ。

こっそりと行くぞ。」





理科室

「当然ながら敵の服装ならばれなかったみたいだ。」

渚が言う。

「さっき声をかけられた時はビックリしましたわ。」

麗美が言う。


「幸大が咄嗟に言わなかったらね。」


「『不審な者たちが校舎内を移動しているらしいから捜索中だ』

ってやつだろ?」


幸大が薬品を弄りながら言う。


「それで、君は何を?」

渚が言う。


「後でのお楽しみだ。」