数時間後


「すっかり夜ね。」

真知が言う。

「なんとか寝れたのが奇跡だな。」

朝日が言う。



「人質は解放されてる?」

睦月が言う。

「ええ。

かなりの人数が。」

瑠璃が言う。

「幸大…奇襲をかけますの?」

麗美が言う。

「いまのところ敵は君の予想通りの動きをしているが…」

渚が言う。

「奇襲は夜明け前って漫画で言ってたよ?」

皐が言う。




「そうだな…

数時間後に奇襲をかける。


奇襲は俺を中心とした実働部隊が。


そして…もう1つ、朝日を中心とした工作部隊だ。」


「メンバー分けはどうするの?」

瑠璃が言う。


「取り合えず実働部隊は直接敵と対峙するからな…


渚と瑠璃は欲しいな。


皐は工作部隊だな。」

「確かに運動は苦手だけど、幸大君とバラバラか…」

「睦月も皐と一緒に工作部隊に。

一応剣道部だし、敵と対峙してしまった時の保険だ。」

「むぅ…

戦闘力を評価されたら断れないなぁ…」

睦月が言う。

「私は運動は得意だし実働部隊?」

真知が言う。

「いや、真知は朝日のモチベーション係として工作部隊だ。」


「まぁ、一理あるわね。」

真知が言う。