「シキ!ごめんね、遅くなっちゃって。お腹すいてるよね?すぐご飯作るから!」 そう言って玄関に手をかける。 でも俺は有美の手を掴んだ。 俺の横を通った時に、嗅いだ事のない匂いが鼻をかすめた。 それも、男の。 「どうして遅くなったんだ?」 聞くと、 「ちょっと仕事忙しくてさ…。」 と答える。